小さい子だけじゃない?夏風邪のひとつ『手足口病』
2019/08/20
小さい子だけじゃない?夏風邪のひとつ『手足口病』
小さい子だけじゃない?夏風邪のひとつ『手足口病』
Q&Aで見る手足口病
夏になると流行る夏風邪というのがありますが、『手足口病』はそのひとつ。
名前の通り、手のひら、足の裏、口の中に痛みをともなう発疹が現れる風邪です。
口が痛くて、食事がとれないと脱水になることもあるので、水分補給を心がけましょう。
川崎市では今年はたいへん流行しています。
現在、何の感染症が流行しているのかは、下記のサイトを参考にすると良いでしょう。
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Q1.手足口病とはどんな病気ですか?
ウイルスの感染によって起こる感染症です。
急な発熱、口の痛み、よだれ、食欲低下、手足の発疹がみられるのが手足口病の特徴です。
発疹は3~5mmの丘疹性紅斑(きゅうしんせいこうはん)に2~3mmの楕円形の水疱をともない手のひら、手の甲、足底、足の甲、膝伸側部、臀部(でんぶ)などに現れます。熱は2~3日で下がり、発疹も3~7日で水疱が吸収され治ります。
Q2.どんな人がかかりますか?
4歳位までの幼児を中心に夏季に流行がみられる疾患で、2歳以下が半数を占めます。
学童でも流行的発生がみられることがあり、男の子に多い傾向がみられます。
学童以上の年齢層の大半は既にこれらのウイルスの感染(不顕性感染も含む)を受けている場合が多いので、成人での発症はあまり多くありませんが、大人がかかると症状が重く出やすいです。
Q3.どのようにして感染しますか?
感染経路は、飛沫感染、接触感染、糞口感染(便の中に排泄されたウイルスが口に入って感染することです)が知られています。特に、この病気にかかりやすい年齢層の乳幼児が集団生活をしている保育施設や幼稚園などでは注意が必要です。
Q4.どのような症状が出ますか?
潜伏期間は3~5日。発疹は3~5mmの丘疹性紅斑(きゅうしんせいこうはん)に2~3mmの楕円形の水疱をともない手のひら、手の甲、足底、足の甲、膝伸側部、臀部(でんぶ)などに現れます。発熱は約3分の1にみられますが、あまり高くならないことがほとんどであり、高熱が続くことは通常はありません。熱は2,3日で下がり、発疹も3~7日で水疱が吸収され治ります。
Q5.どんな治療をしますか?
手足口病に特効薬はなく、特別な治療方法はありません。また、基本的には軽い症状の病気ですから、経過観察を含め、症状に応じた治療となります。しかし、まれに髄膜炎や脳炎など中枢神経系の合併症などが起こる場合がありますから、経過観察をしっかりと行い、高熱が出る、発熱が2日以上続く、嘔吐する、頭を痛がる、視線が合わない、呼びかけに答えない、呼吸が速くて息苦しそう、水分が取れずにおしっこがでない、ぐったりとしているなどの症状がみられた場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。
Q6.予防できますか?
手足口病には有効なワクチンはなく、また手足口病の発病を予防できる薬もありません。治った後でも、比較的長い期間、便などからウイルスが排泄されることがあります。また、感染しても発病はせず、ウイルスを排泄している場合があります。これらのことから、発病した人だけを長期間隔離しても有効な感染対策とはならず、現実的でもありません。
手洗いは流水と石けんで十分に行ってください。また、タオルの共用はしてはいけません。
Q7.登園・登校は出来ますか?
手足口病は、学校で予防すべき伝染病1~3種に含まれていません。
手足口病にかかったときに何日休む必要があるかは、症状の重さによります。一定の基準はありません。発熱や嘔吐があるときや、食事をとれないようなときは、保育園や学校を休んだほうがよいでしょう。手足口病の原因となるウイルスに効く薬はないため、風邪をひいたときなどと同じように安静に過ごしましょう。一般的に手足口病の症状は軽いといわれており、症状が回復した後なら登園(登校)して構いません。
ただし、登園・登校の基準は園や学校によって異なるため、まずは園や学校に確認しましょう。
感染症にかかったときに保育園や学校などに提出しなければならない治癒証明書(感染症治癒後登園(登校)許可証明書)は、不要なところが多いようです。
参考サイト